「絵師35歳定年説」ってどういうことなん

突如として話題になった「絵師35歳定年説」、一体何なんだろうと思って元ツイを辿ったら、ある方が一人で言ってるだけでした。そしてこのようないろんな人に考えさせる題目は、拡散され話題になりやすいんですね。

なので、一般的にそういう説があるというよりは、「その人にとってはそうなんだろう」くらいの意識で、そんなに気にすることはないです。ただ、35歳で定年かどうかはともかく、その人が危惧している以下の点について、考えてみたいと思います。

絵師35歳定年説
・微妙に絵柄が古くなっている
・そのくせ新しいことを覚える気力がない
・体力が落ちて無理がきかなくなっている
・若いころの不摂生の報いが今さら…
・変に知識があるせいで面倒な仕事相手になっている
・知った風の話で小ふぁぼ集めするのが趣味
・仕事絵しか描かなくなっている

こちらが元ネタです。

・微妙に絵柄が古くなっている
・そのくせ新しいことを覚える気力がない

これは35歳というより、長い間描いてるとそうなりがちって話ですよね。
新しい技術をキャッチアップしようとせず、古い知識のままで活動を続けていると、時代の流れについていけず緩やかに衰えていくこともあるでしょう。

ただし、ことイラスト業界においては、必ずしも古い絵柄が悪いわけではないですよね。それが持ち味になっている場合もあります。

新しいことを覚える、というのは、流行りの絵柄だけを指しているではなく、クリスタなどのツールに追加される便利な機能や、Vtuber、Live2Dといった、イラストそのものではなくイラストを取り巻く世界への注目をする必要はあると思います。

そういった新技術のキャッチアップをしたうえで、使うかどうかは自分で選べばいいんです。アニメ塗り+手書きアニメーションだって全然現役だし、むしろそっちのほうがいいって人もいるので、「みんながこうしてるから、こうしなきゃいけない」ってのはありません。

・体力が落ちて無理がきかなくなっている
・若いころの不摂生の報いが今さら…

これは、ドンピシャで35歳あたりからそうなると思います
「最近運動不足だし姿勢も悪いし、身体ガタガタやな」と思うタイミングが必ず訪れますので、そのシグナルを放置せず、ストレッチや運動を行うようにしましょう。

今は、Youtube観ればそれ系の動画はいっぱいありますし、自分ではわからないのであれば、整体や事務に行くのもありでしょう。

僕も最近、猫背、巻き肩、裏もものストレッチと、腕立て腹筋トレーニング、エアロバイクと、そこそこの運動を行っています。ムキムキになる必要はありません、健康になればいいんです。だから、無理せず気楽に継続できればオッケーだと思います。

・変に知識があるせいで面倒な仕事相手になっている

そうなる人はいるでしょうね。

これについては、そうならないように気をつけたいとしか言いようがないです。相手が自分より若くても、尊重し敬意を持って接すれば、お互い良い関係が築けるのではないでしょうか。知識を持っているから偉いというのは、間違いです。

・知った風の話で小ふぁぼ集めするのが趣味
・仕事絵しか描かなくなっている

これは、そういう活動方法の人もいるでしょう。

根っからの職人気質の方からしてみれば、これはクリエイティブとは言えないと思うかもしれませんが、クリエイティブだけでなくビジネスに思考を向けたら、こういった活動方法になります。

知識を発信することで集客するビジネスもありますし、仕事絵しか描かないことに何の問題もありません。そういう仕事を選んでやってるんです。

こうしてみると、35歳で定年ってほとんど関係なくね?ってなりますよね。

タネ明かしすると、この35歳定年説、実はちょっと前に、「プログラマー35歳定年説」というのが同じ感じで話題になっていて、これも賛否両論があります。

なので、そのパロディ的な意見だろうと思ってます。

絵師35歳定年説の1文を除けば、言ってることは筋が通ってます。最後の2つも僕は否定的な意見になりましたが、それは僕がクリエイティブだけでなく、ビジネスの思考も持っているからです。確かに、年齢が高いとビジネス思考に偏ってくる傾向はあるでしょうね。

以上より、絵師35歳定年説に対しての僕のまとめは以下のようになります。

絵師35歳定年説といってしまうと語弊があるけど、元ネタがあるパロディ的な言い方なので、そこはそんなに気にしなくていい。
運動不足や不摂生については、マジで30過ぎたあたりからツケが回ってくるので、ヤバいと思ったら対策しよう。
面倒な仕事相手にならないよう、相手を尊重しよう。
その他は、人によって考え方が違うので、鵜呑みにする必要はないけど、こういった考え方の人もいることを認識し、受け止めたうえで自分の選択をしよう

って感じ!

それじゃ、バイバイ~