イラスト上達のために初心者が1年間やって「効果があった」もの7選

さてさて、僕は趣味と副収入を兼ねてイラスト制作を1年前から始めたんですが、果たして成長したんでしょうか。ドン!

1年前

こないだ描いたやつ

成長してるよね!?うん、めっちゃしてる!!

びっくりするくらい成長しています。異論は認めません。果たしてこの成長の裏でどんな努力をしてきたんでしょうか。

思い返してみると、以下の7点は特に効果があったように思います。

1.身体の基本構造を理解する
2.頭身を理解する
3.資料を見ながら描く
4.いいと思った複数の絵師さんの絵を観察する
5.SNSのフォロワーを増やす
6.とにかく公開する
7.リクエストを請ける

詳しく見ていきましょう。

イラスト上達のコツその1.身体の基本構造を理解する

人物を描くために避けて通れないのが、身体の構造を理解することです。

骨の構造、筋肉・脂肪のつきかた、頭の形や髪の生え方などなど、知っておかないと魅力的な人物イラストを描くのは難しい。

ググりながらやってもいいんですが、正直これについては本を買って読んだほうが一発で身につきます。だって必要なこと全部描いてあるもん。いちいち探さなくていい。

僕が買ったのは、以下の本でした。たぶんこれ1冊あれば身体の構造については大丈夫です。

イラスト上達のコツその2.頭身を理解する

人物イラストには「頭身」という概念があります。例えば頭の大きさを「1」とし、頭以外、つまり首から足先までを「5」とすれば、頭と合わせて「6頭身」となります。

頭身が高いとすらっとした人物に、頭身が低いと幼い人物、もしくは萌えに近づきます。

この頭身を理解し、自分の描きたいイラストがどの頭身に近いのかを把握しておくことで、描くイラストのクオリティに統一感が生まれます

萌えイラストを描きたかったら5~6.5頭身、大人っぽいセクシーなイラストを描きたかったら7,8頭身あたりを基準にするといいです。

また、頭身を理解しておくことで、身体のバランスもおかしくなりづらいです。

僕の場合はだいたい6~6.5頭身を描くことが多く、「首からへそまでが1、へそから股までが0.6」といったように、比率でバランスをとるようにしています。

イラスト上達のコツその3.資料を見ながら描く

絵が上達しない人の中に、一定数「プロは資料を見ながら描いていない」と思っている人がいるようなのですが、大きな間違いです。

資料を見ずにうまく描ける人なんかそうそういません。

装飾や小物、表情、構図など、いいなと思った資料を参考にして描くからこそうまく描けます。

資料を見ながら描くために必要な技術は、「模写」で身につけることができます。初心者はとにかく模写をしろと言いますよね。ずっと模写をやり続ける必要はないと思いますが、資料をうまく真似ることができるようになるまではやっといたほうがいいです。

僕は毎回、絵を描く前にpixivやgoogleなどで検索して資料を集めてから、見ながら描いてます。

手を描くのがむずいなって思ったときは、自分の手をスマホで撮影して見ながら描くといいですよ

イラスト上達のコツその4.いいと思った複数の絵師さんの絵を観察する

自分の好きな絵師さんの絵をブックマークなどしておき、常日頃から、暇なときにひたすら眺めています

これもただ眺めるだけでなく、

・なぜいいと思ったのか
・取り入れたい部分はどこか
・色の使い方
・線の描き方

など、自分の絵と比較して反省するために観察することが重要です。

僕の場合は、ザンクローさんという絵師さんをよく見ていますし、なんならFANBOXも支援してるし本も買ってます。とにかく推し絵師さんから見て学ぶということを意識しています。

絵:ザンクロー

良いッッッッ!!

あ、すいませんつい。感情を抑えきれzず叫んでしまいました。

ザンクローさんの他にも何人かお気に入りの絵師さんがいて、表情や構図などを参考にします。

イラスト上達のコツその5.SNSのフォロワーを増やす

これについては絵の上達に関係ないやんと思われるかもしれませんが、絵は公開して見てもらうことが重要です。

全然いいねがつかないということは、その絵に魅力がないということです。しかしそもそもフォロワーが少ないと、まず誰の目にも届かないので当然いいねがつきません。

絵の良し悪しを客観的に判断してもらう解析材料として、得られるデータは多いほうがいいという意味で、フォロワーを一定数まで増やすことは重要です。

「別に誰かにいいと思ってほしいわけでなく、自分が描きたい絵を描きたいだけだぜ」というなら特にフォロワーを増やす必要もないですが、「誰かに見てもらって、いいなと思ってほしい」のであれば、みんながいいと思う絵はどんな絵なのかを研究する必要がありますよね。

フォロワーを増やすためにはいい絵を描かんと増えんやろと思われがちです、実は最初のうちは作業で「増やす」んです。自然と増えるようになるのは、一定数自分でフォロワーを増やしたあとです。無名な人はね。

とにかく以下の順番で、1,000人くらいまではがんばって増やしてみましょう

1.まず自分のいいなと思う絵師さんを複数フォロー
2.その絵師さんの絵をいいね・RT
3.同じくその絵をRTしているアカウントをフォロー
4.3の人からフォロバをもらう
5.TLにどんどん絵が流れてくるようになるので、いいなと思ったらとにかくRT
6.3~5の繰り返し

これで、「自分と同じ感性を持っている確率が高く、かつRTしてくれやすい」フォロワーが増えていきます。

もちろんフォロバをもらえないこともあるので、最初はフォロー>フォロワーとなりなかなか増えないですが、1日100人ずつフォローしていけば1ヶ月もすれば500人近くにはなっていると思います。

そして、残念ながらいつまで経ってもフォロバしてくれないし、フォローしててもあんま意味ないなと思った人は後でフォロー解除してFF数を調整しましょう。あまりにもフォロー数のほうがフォロワー数より多いと、なんかフォローしたくなくなっちゃう心理が働くようです。

フォロワーさんが1,000人を超え、自分の作品もぼちぼち公開していると自然とちょっとずつフォロワーさんも増えてきますので、増やす作業は適当なところでいいでしょう。もちろん、この方法で10,000人くらい増やすのもありだと思いますが…

なお、Twitterのフォロー管理は「SocialDog」というツールがオススメ。最近解除されたフォロワー、フォロバしてくれない人、非アクティブなフォロワーなどが一目で見てわかり、アプリ内でフォロー解除もできるので、めちゃくちゃ捗ります。無料で使えます。

イラスト上達のコツその6.とにかく公開する

描き上げて、「なんか微妙…?」と思っても、とにかく公開します。

先の「SNSのフォロワーを増やす」でもあったように、公開して見てもらわないことには何も始まりません。

また、最初のうちは反応がほとんどないですが、公開し続けているうちにどんどん「自分の絵がちゃんと好きなフォロワーさん」も増えていき、反応が増えていきます。

PixivなどのイラストSNSにも公開しましょう。こっちも同じく公開し続けることでファンが増えていきます。ファンがふえるといいねもつきやすくなり、いいねがつくと露出も高まるので、雪だるま式にファンが増えていきます

もちろん、その裏には「みんながいいなと思える絵」を描くことが大事ですけどね。反応を見るためにも、とにかく公開する。

あと、Pixivに公開し続けていると自分が過去に描いた絵が一覧で見れますので、成長具合を確認したり、「この絵はもっとうまくできるな…」と反省するきっかけにもなります。

ちなみにですが、「前に描いた絵、ちょっとこれ残ってると全体のクオリティ下がるな…」と思った絵は適当に削除したほうが、高めのクオリティをキープできるのでファンが増えやすいとのことです。

イラスト上達のコツその7.リクエストを請ける

さてさて最後になりましたが、この「リクエストを請ける」、実はめちゃくちゃ重要なんじゃないかと思っています。

というのも、リクエストを請けずに自分の描きたいものだけ描いていると、なんとなくどこかで「この構図は難しいから無理だな…」とか、「ちょっと自分の描きたいものじゃないし…」と、自分の能力を引き出すための抑止力が働いてしまうんですよね。

でも、リクエストを請けることで強制的に描くことになりますので、自分の眠っていた能力を引き出すことができるんじゃないかと。

僕も最初はリクエストを全く請けないつもりだったんですが、「いや有償でもいいのでぜひお願いします!」と食い下がってくださるファンの方がいらっしゃいまして(本当にありがとうございます)、とりあえず1件請けてみたら、もうめっちゃ楽しいんですよ

「俺ってこんな絵が描けたの!?」ってなりました。

マジレベルアップ。ほら、ゲームでもクエストとか請けたらめっちゃ経験値入るじゃないですか。あれですよ。

そこからはskebで有償でリクエストを請けることにしましたが、みんなすごい。「ようそんなシチュエーション思いつくな」ってなるようなリクエストばっかりで、自分ひとりではこんなん描けんやろなっていう絵ができあがるんですよ。

マジレベルアップっす。リクエストはSkeb以外にも、ココナラで依頼を請けたり、お題箱で匿名で募集するといった選択肢もあります。ココナラはリクエストというより、依頼を請けて打ち合わせをし、完成させ納品するというより実践的な制作ができます。

また、リクエストを請けるとネタ切れの解消にもなりますよね。こんな構図もあるんやな~から始まるネタの連鎖もあります。

https://meshikui.com/2020/04/19/2784/

おわり

イラストだけでなく、なんか上達するときってやっぱり自分の力だけでなく、誰かと一緒にやったほうが圧倒的に早いですよね。

イラストは特に、見てくれる人とコミュニケーションをとりやすい部類だと思いますので、恥ずかしがらずどんどん公開しみんなに見てもらって、みんなと一緒に成長していきましょう。

それじゃ、ばいばい~!